大坂の陣では豊臣方について奮闘、戦国時代最後の勇将として名を馳せた真田信繁(のぶしげ)(幸村)。今年のNHK大河ドラマ「真田丸」の放映に合わせ、信繁の生涯にスポットを当てた展覧会が開かれる。
会場には、信繁所用の馬具や兜(かぶと)、直筆の書状をはじめ、江戸時代に描かれた肖像画、真田家の家紋の六連銭を配した、兄・信之所用の軍配団扇など、真田家にまつわる品々が一堂に会する。また、川中島や長篠、関ケ原など、真田家にとって重要な合戦の様子を伝える屏風絵や「大坂城攻配陣之図」の展示なども興味深い。
天下分け目の関ケ原合戦では、東軍の兄・信之と敵味方に分かれ、父・昌幸とともに西軍について戦った。その後紀州の九度山(くどやま)に幽閉されるが、大坂冬の陣では大坂城の東南に出丸「真田丸」を築いて徳川軍を迎え撃ち、夏の陣で闘死したといわれる。その信繁の波乱に満ちた生涯を、ゆかりの品や歴史的資料で、年代ごとに振り返ることができる。
さらに江戸時代以降、真田幸村の名で文芸や錦絵の題材となった信繁についても紹介。大坂夏の陣で徳川家康の本陣に攻め込んだ勇猛果敢な武将として、庶民に愛され語り継がれてきた作品の数々にも触れられる。
<開催日>2016年NHK大河ドラマ特別展「真田丸」
2016年4月29日~6月19日
*会期中、展示替えあり
<会場>東京都墨田区・東京都江戸東京博物館(総武線両国駅下車)
<問>☎03(3626)9974
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
*情報は2016年3月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください
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