かく言う、筆者も大学生向けの教科書『とりあえず日経新聞がよめる本』ディスカバー・トゥエンティーワン社版を書いている。昨年度末に出版され、1カ月で重版増刷となっている。ありがたいことに、さっそく新人研修のテキストに採用してくださった企業も多い。小中高は検定教科書となるが、お車代や飲み代に金を使うのであれば、その金で興味の湧くスタイルを追求すべきであろう。なんせ、拙著は路線バスの旅の蛭子能収さんがイラストをやっているので、見ても楽しい。
どこで調達するのでしょうか
数十年前、我が子が、欧州のある都市の名門小学校に入学したが、最初に校長が一言。「わが校は、総理大臣もでた名門である。したがって、教育は厳しい。制服も厳しい。登校には、必ずグレーのスカートまたはズボン。白いシャツ。グリーンのセーターを用意すること」。
筆者が一言「どこで調達するのでしょうか」。
校長は、面倒そうに「家にあるでしょう。グリーンのセーターだって、深緑でも黄緑でもいいんだから」。これだろう。本当の教育とは。
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