2024年4月26日(金)

古希バックパッカー海外放浪記

2016年7月3日

フランスの農家は一階に牛馬を飼い農業機械を収容するので大きな建物が多い

*設備:巡礼宿ではふつう個室はなく大部屋にベッドかマットが並んでいる。公営ではシーツも毛布もないところもある。従い巡礼者はほぼ全員寝袋を持参している。入浴は浴槽がなくシャワーだけ。しかもスペインではお湯の出ないコールドシャワーしかないこともある。お湯が出てもチョロチョロ状態だったり、途中で水しか出なくなったりと巡礼旅ではシャワーは鬼門。

 簡単なキッチンが付いている巡礼宿もあり、食材が調達できれば自分で調理可能。

*予約:公営では原則電話予約は不可であり先着順。フランス国内では民営の場合は事前電話予約が可能であったがスペインでは民営でも事前予約不可が一般的。6月以降の夏季のハイシーズンでは午後3時以降には「満員御礼」となることが多々あった。

 それゆえ多くの巡礼者は夜明け前に出発して午後2時頃までにチェックインする。しかし公営では管理人が午後にならないと来ないため昼頃到着しても数時間外で待つケースが多い。小さな村では巡礼宿に泊まれない巡礼者が多いと臨時に小学校や体育館などを開放していたケースもあった。

森を開いてつくられた高原の牧草地

*チェックアウト:通常は10時頃までにチェックアウトしなければならない。しかも連泊は禁止。公営では9時前からおばさんが掃除を始めることが多く寝坊ができない。

*交流:慈善団体や教会付属の施設では食事前に簡単な集会をすることが多い。教会では信者のためのミサもある。集会では自己紹介をして巡礼の目的を語ったり、巡礼旅で感じたことを述べたりする。

 食事の後でお楽しみ会をしたことも何度もあった。主催者がギターやピアノを弾いて歌ったり、全員で合唱したりと。

 日本人は珍しいこともあり日本の歌をリクエストされたり、折り紙を頼まれたりと多少のパフォーマンスが必要となる。ここで遠慮したり黙っていたりすると失礼となるので無理してテンションを上げて対応することになる。


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