ニューヨーカーにとって、地下鉄は生活に欠かせない乗り物だ。
車両がグラフィティアートに埋もれていたのは一昔前のお話。このところ電車は比較的清潔になり、以前よりも安全になって車内広告も洗練されたポスターが目立つようになってきた。
ニューヨークのグランド・セントラル駅構内(iStock)
“東京化”しつつある地下鉄
以前はスケジュールなんてあってないようなものだったのに、最近ではメジャーな駅には「次の電車は何分で到着」という電光掲示板も設置された。
日本人の目から見ると、ニューヨークのサブウェイは限りなく「東京化」されてきた、と言っても良い。
これらは良い意味での「東京化」だけれど、残念ながら、あまり名誉ではない「東京化」もある。
それは、ここ15年ほどで車内で居眠りをする人を見かけるようになったこと。そして、若い人たちがあまり年寄りに席を譲らなくなったことである。