散々迷った挙句に郵便局に行き、夏用寝袋(760g)、エアーマット(850g)、フランス語教本(350g)を日本に送り返した。さらに着古したセーターを捨てた。3kg近く軽くなった。
その後、スペインではベッドやマット、シーツ、毛布がない巡礼宿が多く、さらには地形が高原台地のため夜間はかなり寒い日が多く、そんな日は寝るときに持っている衣類を全て着込んでその上から雨合羽をかぶりなんとか凌いだ。
5月11日は荷物が軽くなったことで寝起きに感じた蓄積疲労が嘘のように解消。足取りも軽く峠越えを繰り返し20km踏破。Le Puy Clavelという村の高台にある見晴らしの良い山荘風の洒落た民営巡礼宿に投宿。
Le Puy Clavelからのミディー・ピレネー地方の眺望、スペインは遥か彼方
ロンドンの中年男女7人物語
Vaiareの巡礼宿の食堂にて
5月12日 この日も20km踏破してマス・ド・ジャンティーユ(Mas de Jantille)という集落にある老夫婦が趣味でやっている巡礼宿へ。広い敷地の中に老夫婦が暮らしている母屋があり、庭の隅に昔の農家を改装した宿泊施設がある。
男性4人、女性3人の7人グループの先客がおり、楽しそうに夕食を準備している。サラダ、クリームソースのパスタ、そしてメインはビーフシチュー。見るからに旨そうである。一緒にディナーをしようと誘われたのでテラスのテーブルのセッティングを手伝う。地元のワインも赤白と4本用意してある。