ただし、『一日三〇食品』を実行すれば健康になれる!などと早合点しないでもらいたい。これは、『日本人の食事摂取基準2015』や『食事バランスガイド』を実行することができない人の「次善の策」「次々善の策」である。大きな効果を期待できるわけではないが、何もやらないよりはずっといい、という程度であると自覚してほしい。
このコラムでは(今回のような)ビジネスパーソンが実行可能な健康法、とりわけ食事法をご紹介していきたい。最後に書いたように、これさえ実行すれば健康・長寿が実現できるなどと思い込まないでほしい。健康や食事に関する知識レベルや実践レベルは、個人によって天と地ほどの差がある。そのレベルを仮に「松・竹・梅」としよう。理想的には「松」の方法がいいことはわかっていても、それを「梅」の人に提供しても効果的ではない。ここでは「梅」の人を「竹」の方向に導く実践的な情報を提供する。できることが一つでもあればぜひ実行していただきたいと願う。
次回は「何を、どれだけ」のうちの「どれだけ=量」の問題を取り上げたいと思う。
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