今回は、ベンチャー企業の株式会社ケーエムケーワールド社長・車陸昭氏(44)に取材を試みた。
同社は2001年に創業し、システムエンジニア・サービス、システム開発、ERPパッケージ開発、販売などをする。15年4月時点で、正社員数は84人で、売上は12億円。
かつては大手メーカーに勤務し、現在はベンチャー企業の創業経営者として奮闘する車氏にとって、「使えない部下・使えない上司」とは……。
iStock
雄弁という武器をいい方向に生かしてほしかった
「使えない部下」といわれるほどにひどい社員は、世の中に少ないと私は思います。ほとんどの人が仕事に真剣に取り組めば、同世代の中で平均レベルには達するはずです。上位2割に入るためには、適性や資質なども関係してくるのかもしれません。
ここ10年ほどを振り返り、社長の立場からして、少々困った社員は数人いました。ひとりは、学生時代に弁論大会で優勝をした男性です。新卒の採用試験の面接では、やさしく、誠実なタイプにみえました。たしかに弁が立つのです。ほかの学生と比べても、機転がききます。