中国の建国記念日である国慶節の休暇を東京の自宅で過ごしている。まさか爆買いはしないが東京のきれいな空気(上海と比べると)と美味しい食べ物を楽しんでいる。
中国のメディアでも、たまにコラムを書いているのであるが、その読者の中国人(読者のクラブがあってWechat で繋がっている)から、国慶節に家族で日本旅行をするので、京都の美味しいお店を紹介してもらいたいとの連絡があった。そのメディアの編集長が世界の旅行記を執筆して出版しているのだが、「京都、東京」の一冊と「東京、山梨、長野」の一冊は私がコーディネートとして文中にも登場し、いろいろな日本の名店を紹介しているので私の事を思い立ったのであろう。
もちろん面識はなくハンドルネームしか知らない、男性か女性かも分からないその人が東京にも立ち寄るというのでせっかくだからと昨夜食事に誘った。日本の蕎麦が食べたいというので小田急線代々木八幡駅近くにある、酒の肴も豊富で日本酒も多く取り揃えている行きつけの蕎麦屋にお誘いした。事前のやり取りで彼は男性で友人夫婦とそのお子さんの合計5人でくるということは分かっていた。
午後6時の約束であったが、新宿のデパートで免税手続きに手こずったということで到着したのは6時40分過ぎ。盛んに謝っていたが、日本で爆買いしてくれているんだから全然大丈夫、むしろ大歓迎だ。
部屋はすべてAirbnb
聞くと彼らは中国の茅台酒で有名な貴州の貴陽で働く30代と40代の証券マン、奥様たちもそれぞれ証券会社と銀行で働く金融関係のエリート家族であった。なかなか美男美女でスタイリッシュな装い、代々木八幡を歩いていても誰も中国から来た人とは分からないであろう。日本は初めてで、香港経由で来たそうだ。直航便もあるが今回のような個人旅行だとディスカウントがないので香港経由にしたと。手配は全て奥様がネットでしたと。
ビザは簡単ですか? と聞いたら、ビザは全て買い物サイト、タオパオでネットで手続きしたとのこと。収入証明さえ送れば後は全てタオパオが代行してくれると。そんなお手軽とは思いもよらなかったが、ビザの緩和という意味では日本政府は本当にいいことをしたと思う。爆買い効果だけでなく、それよりも日本を理解し、好感を持つ中国の人々が毎年自動的に増えるのだから。
宿泊は全てAirbnbで予約した民泊と。東京ではスカイツリー近くの一軒家をふた家族で借りて1人一泊1万円。明日鎌倉経由で箱根に行くそうであるが、なんと箱根も民泊と。箱根はさすが温泉旅館と思ったら箱根でも民泊なんですね。温泉もついてるらしい。食事はなぜか7-8人しか入らない小さい店ばかりに入って食べていると。大型店より小さい店の方が本場の味を楽しめるという算段のようだ。なかなかコストセイビングの旅かと思ったら、交通費には結構お金をつかっている。