パワフル母ちゃんの活躍?
これまで山田美緒さんは雑誌ソトコトの社員として同社がケニアのマサイマラで経営する5つ星ホテル『ムパタサファリクラブ』の営業担当をしたり、築地本願寺境内のイタリアンレストラン『カフェドシンラン』の立ち上げスタッフとして勤務したり。その後、企業数社とスポンサー契約しサイクリストとして独立してみたり、自転車×ソーシャルな活動を行いながら2010年より一般社団法人コグウェイを立ちあげサイクルツーリズムの振興に携わり、毎年100人10カ国以上の国内外サイクリストが参加し四国を一周するツアーまで主催しているから本業が何かを規定することができない多様性人材である。
その業績は各方面で高く評価され池田市観光大使、高知県観光特使、エリトリア共和国観光親善大使に任命されてきた。家庭に戻ると5歳3歳0歳、3人の子どもの母で、逗子市でコミュニティ保育システムの立ち上げ、ご主人の転勤があればシンガポールで森の幼稚園主宰などパワフル母ちゃんとしても活躍している方である。
著書もいろいろあり『マンゴーと丸坊主』(幻冬舎)、『満点バイク』(木楽舎)、『満点自行車(台湾)』、『バイシクルガール』(共著、PHP)など多種多様で日本に居た時は毎月数本の講演をこなすなど稀に見る行動派の女性である。
山田美緒さんが「ルワンダの奇跡」を起すのは今からが本番である。
海外に雄飛する日本女性が考えることって何?
日本人女性が幸せに会社員の妻として家庭を守るのも素晴らしいことだが、パワーの有り余っている女性にとっては現代の日本の生活は物足りないのではないだろうか? 多分パワフル母ちゃんにとって、日本の日常の退屈さには耐えられないのではないか、と思うのは私だけではないはずだ。
日本社会は少子高齢化社会や管理社会で規制社会は若者にとっては息の詰まる社会でそもそも税金が高すぎて社会保険制度も機能していないことが若い世代を空洞化させている側面もある。格差社会だと考える若者も少なくないし、若年層の死因のトップは自殺である。失敗が許されにくい社会だから息が詰まってくるし、個性が似た者同士がつるんでいるような空気も感じる。要するに個性を出そうとすると仲間外れにされる雰囲気を感じるから柔構造社会で何か真綿で首をじわじわ絞められる気がしてくる。
お金がすべての拝金主義の輩が多くて人間らしさは二の次、だから仕事ばっかりで家庭はそっちのけの社会である。日本の男性はそんな閉塞社会に潰されているような雰囲気もあるが、女性は挑戦的なタイプが増えてきているようだ。海外生活の経験も充分で価値観に多様性があり、能力が有り余っている日本女性なら新しいことに挑戦をしたいと考えるのは当然である。
そんな視点で2016年度の国連の幸福度ランキングを調べてみたらやっぱり日本は53位にまで落ちていた。ではルワンダはどうかと調べてみたら157カ国中152カ位であった。国連のデータには恣意性も感じるが概ねそんな所かと思った次第だ。なおシンガポールの幸福度については以下を参考にして頂きたい。『「シンガポールは幸せランキングで世界最下位の148位」は本当か?』。