進化する「食」

2016年12月4日

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 一方、糖質の量が少なく、吸収が緩やかな食品や、食事の最初に野菜などを食べると、血糖値の上昇を抑制し、結果的にインスリンの分泌を抑えることにつながります。

 過剰なインスリンの分泌を抑えることがダイエットの極意ですから、まず食物繊維の多い野菜を先に食べ、それからご飯などの糖質をとるようにします。こうすれば、野菜に含まれる食物繊維が糖質や脂質の吸収を抑制し血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。ランチで定食を食べるなら、野菜の小鉢やサラダがついているものを選びましょう。これらを先に食べることで血糖の上がり方は違ってきます。

 体脂肪率を常に気にしているプロのサッカー選手や社会人ラグビー選手でも、食事の際に、大盛りのサラダや温野菜などを食べてから、肉や魚などのおかずと一緒にご飯を食べている人が少なくありません。余談ですが、サラダにかけるドレッシングは、当然のことながらノンオイルのものを使用しています。

ビタミンやミネラルも代謝アップに貢献 

 野菜が代謝を上げるのに有効なビタミンやミネラルを含んでいることも見逃せません。

 中でも糖質の代謝に必要なビタミンB1(大根やかぶの糠漬け、ひらたけ)、脂質の代謝に必要なB2(モロヘイヤ、豆苗、まいたけ)、たんぱく質の代謝に欠かせないビタミンB6(パプリカ、しし唐辛子、にんにく)などのビタミンB群は大切です。

 また、糖質の代謝を促すマグネシウム(ほうれん草、えだ豆、オクラ、モロヘイヤ)や、糖質と脂質の代謝をスムーズにするモリブデン(そら豆、大豆もやし、枝豆)などもエネルギー量が少なく、栄養価の高いものです。

 これらの野菜を積極的にダイエットに取り入れない手はありません。

 最近では、たっぷりの野菜をメインにしたお料理を提供するレストランが増えてきました。若い女性たちにはとても人気があるようです。

 それでも、1日の野菜の摂取量は男性約300グラム、女性は約290グラム(「平成27年国民健康・栄養調査結果の概要」より)です。成人が健康を維持して生活するためには1日350グラムの野菜が必要ですから、私たちの食生活はダイエットをするかどうかに関わらず、まだまだ野菜不足だといえます。

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