2024年4月20日(土)

進化する「食」

2016年8月18日

 「今年こそ英語をマスターしよう」と年頭に決心したものの、はや半年が過ぎてしまった。よく聞く話です。「今年こそ英語を」の誓いは、もはや毎年の恒例行事と化してしまった、という人も多いのではないでしょうか。 

 なぜこの誓いは実現しないのか。

 答えは簡単です。具体的な目標がないからです。アメリカに転勤するから、東京オリンピックでボランティアをしたいから、同僚が流暢に英語で接客しているのを見て負けられないと思ったから……。何でもよいのですが、とにかく目標がしっかり定まることが肝心。そうでなければ、人はなかなか行動に移せないものです。漠然と、今年中に話せるようになりたい、では恒例行事になるのも止む無し、といえるでしょう。

自分に合った食べ方決める(iStock)

 ダイエットも同じです。ただ痩せたいでは、たとえ一時は痩せたとしても、なりたい自分が見えていないため、体重をキープできずリバウンドして再びもとにもどってしまいます。

 私のところにはよく、チームから指示されて栄養相談を受けにくるアスリートがいます。「シーズンが始まる前に体重を3キロ落としたい」など、目標が明確な選手は、確実に結果を出しますが、ただなんとなく言われるがままに栄養相談を受けにくる選手は、体重の増減を繰り返し、思うように結果を出せずにシーズンを終えることが少なくありません。

 英語と同じで、ダイエットにも目標が大切です。会社のメタボグループから抜け出したい、かっこいい服が着たい、異性にもてたい、健康になりたい……。

 目標や動機はさまざまでいいのですが、これをしっかり意識しているかどうかが、ダイエット成功のカギになることは間違いありません。さて、ダイエットをしようと考えているあなたの具体的な目標は何でしょうか?

ダイエットの秘訣は自分に合った食べ方を見つけること

 目標を立てたら、あとは行動あるのみです。

 ここで自覚していただきたいのは、「ダイエットを成功させるには、行動を変える必要がある」ということです。英語をマスターするのにスクールに通ったり毎日ラジオ講座を聞いたりするのと同じです。このとてもシンプルなことを自覚せずに始めてしまうと、ダイエットは三日坊主で終わってしまいます。
ところで、ダイエットは食べものの量を減らして痩せることだと信じていたら、それは間違いです。

 ダイエットの意味をご存じでしょうか。

 ダイエットとは、日常口にする「食べ物や飲み物」、あるいは、減量や医療目的に行う「食事療法」のことを指し、ひもじさに耐える食事制限ではないということ。ここでご紹介するダイエットは、無理や空腹感とは無縁です。もちろん、油っこいものやアルコールを摂り過ぎている場合は、量を調整する必要はありますが、逆に不足しているものは積極的に摂らなければならないので、いつもおなかがペコペコで力がわかない、ということはありません。

 ダイエットの秘訣は、自分に合った食べ方を見つけること。プロのアスリートたちも、実はこれを見つけるのに苦労しているのです。


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