2024年4月16日(火)

家電口論

2016年12月22日

その3 冷凍肉まんが美味い、使いやすい蒸し機能

 日本の家庭でよく行われる「チン」。しかし日本で最も電子レンジが並んでいる店「コンビニ」で、電子レンジを使わずに別方式で温めて出す食品に心当たりはないだろうか?
答えは「肉まん」。

 分厚い皮が、レンジには鬼門。場合によっては、温めムラすらおき、ホクホクの熱々、ジューシーの期待が一挙に醒めることもある。この分厚い皮を制覇するための正解は「蒸し器」。コンビニの肉まんの展示台は、巨大な蒸し器でもある。

 SPC101は蒸し器としても使える。水を120cc入れ、付属の蒸し台の上に肉まんをセット。フタを閉め、「おまかせ 1分」。すると5分位で、赤ん坊の肌のように、プリプリとつややかな肉まんが出来上がる。当然中は、ホクホクでジューシー。有名店のお持ち帰りはもちろん、スーパーで売っている肉まんでも幸せになれる。

その4 無水料理も可能

作り置きの定番。豚の角煮。ブロックの安売りの日に購入。仕込み:10分。放っておけばできます。小分けにして冷凍すると長持ち!

 最近流行の鍋に無水調理鍋という鍋がある。無水調理というのは、食品自体に含まれている水分だけで、素材の旨味を生かした料理のことで、味は濃厚、鮮烈。中でも温野菜サラダがお勧め。「これが野菜?」と思える程、濃厚な甘味が味わえる。初めて食べるとその味に、皆、「これが野菜の味か?」と驚くほど。スロージューサーで丁寧に作った野菜ジュースの濃厚な甘さに似ていると言えば、分かってもらえようか?野菜嫌いの子供も瞬時に宗旨替えする程だ。

 野菜が持つ水分で自分自身を調理するわけなので、その水分を外に逃さないことが重要。SPC101は圧力鍋なので、全く問題ない。このため、人気の無水調理も、ちゃっちゃと作れる。
この無水料理、発売時は想定していなかったのだが、使っている内に、無水料理もできることに気付いたとのこと、今はホームページで、レシピを追加発表中だ。

最後に留意点を挙げておく。一つ目は料理の分量。1~2人分。多人数対応には回数がかかること。もう一つは安価で供給するために、デザイン的に凝れないこと。このため、十数万円もする電子レンジの隣だと、ちょっと見劣りがする。が、道具としてはシンプルにして、一級品。

 もう一つは、SPC101自体ではなく、圧力鍋調理の全体に言えること。短時間調理だと、味の染みこみが薄いのだ。少なくとも時間を掛けて「煮込んだ」ほど濃くはならない。このため下味を工夫したり、作った後、味が馴染むまで寝かせたりと一寸した工夫が必要となる。圧力鍋用のレシピはその工夫が盛り込まれているので、見比べて欲しい。

 使い初めてはや半年以上。このsiroca SPC101、1日空けずに使う場合も多い。楽ちん調理の上、夏に煮物を作っても部屋自体も暑くならないので、夏バテもしにくい。重宝な道具だ。そして、これほどの美点があって、実販売価格が13,000~15,000円位というのはやはりスゴい!「お手頃価格」とはよく言ったもの。

 これで料理を作っていると、「もう一品作ろうか」という気持ちになる。確実にそれなりの料理が手間をかけずに出せるので、心にも余裕が生まれる。「siroca マイコン電気圧力鍋  SPC101」は「太鼓判」を押して勧められる商品だ。

  
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