私は自分では、人にほめられるとすぐ嬉しくなって舞い上がる子どものような性格だと思っています。他の方が単純に心からほめてくれるときはもちろん、お世辞のためやその人の都合が良いように私を働かせるためであっても、私はほめられるといつも嬉しいのです。その点について、亀井静香郵政・金融担当大臣はどうかなと思ってみました。
結論としては、変かもしれませんが、「私も亀井君も同じねずみ年の73歳のなので同じだな」と考えました。
先だって、12歳年下の甥で同じくねずみ年の上村達男(早稲田大学法学部の教員)と電話で話したとき、彼はこう言いました。
「昭さん。私のゼミ生だった女性が、金融庁で亀井大臣の部下なんですが、亀井大臣はとても物分りが良く、仕事を仕上げると、きちんと人をほめる良い人だそうです」
私は、さもありなん、亀井君は苦労人だから、ほめることで人に感謝できるし、「ありがとう」の言葉が自然に出てくる人だと思う、と上村に申しました。ちょっとほめすぎかとも思いますが、ほめついでに、今回は多少、お茶目な話をします。
一(いち)国民で、一国会議員で、郵政・金融担当大臣である亀井静香国民新党代表に、貴党の愛称(ニックネーム)を「ありが党」とするのはいかがか、という提案です。
2010年5月12日朝のニュースで英国新首相に43歳のキャメロン氏が就任したことを知りました。他国のことはともかく、わが日本はこれから、老人は若者の将来に期待し、世に役立つ行動をしたらほめて感謝するべきですし、同時に、若者も老人の素晴らしい判断力と実行があればほめると同時に感謝するべきです。このことを国が栄えるための根本思想とするべきだと思います。
この相互にほめ合い、感謝し合う気持ちをもっとも端的に表す言葉が、なかなか有り難い(めったにない)のですが、「ありがとう(有り難う)」です。
自然と「ありがとう」が言える人間でありたい
いま、大人気の歌手のグループ「いきものがかり」の吉岡聖恵さんが歌っている“ありがとう”は、私も大ファンの朝のNHKテレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌です。私にはなかなか難しいことですが、平素、ほかの方々に自分が嬉しくなるようなことをしてしまったり、他の方々のほんのちょっとした親切に接した際には、自然に「ありがとう」と言えたらいいのにな、と自分に言い聞かせています。
このコラムでもたびたび紹介してきました、2010年2月6日号「週刊現代」に、亀井静香氏の「私の好きな唄」インタビュー記事(構成・文/丸山あかねさん)が載っています。そのなかで、亀井君は、自分の好きな唄を次のように6つ挙げ、そのうちの一つ、「ゴンドラの唄」について、次のように述べています。
「(略)講演会の席などで女房が♪命短し恋せよ乙女……と歌うのを聴きながら、最高のパートナーに出会えた幸せをつくづくと感じます」