著者紹介

アジアのコメ市場は、政治介入にご用心

国際的なコメの価格は需給のバランスで決まるが、稲作の盛んなアジア諸国では時に政治が市場に介入し、それを捻じ曲げてしまうことがある。

品質高まる米国のコメ 守り一辺倒に未来はない

ごく一部ではあるが、カリフォルニアでも日本のコメに劣らないほど生産技術が向上している。日本で自由に流通される日はくるのだろうか。

目標とした市場へ 売れるコメを作る

国産米の新たな売り先として、台湾やシンガポールなどのアジアに輸出しようとする動きが賑やかになっているが…

減反政策の見直しで コメ加工業の空洞化を防げ

米菓や酒類、調味料などの原料としてのコメの需要は大きい。大手を中心にコメ加工業が海外に出ている事実がある。

国際標準の作付け前契約で 戦略的生産を！

政府の保護を受け、ギャンブル的な生産を続ける日本のコメ農家。国際競争力を持つために参考となる、米国の作付け前契約とは…

国際標準のコメ流通でコスト削減を！

日本のコメ流通は、生産者から消費者に渡るまでに多くの人手が加わり、コストがかさんでいるのが実情だ。「国際標準」のコメ流通とは…

農機具の使用を減らして償却費を圧縮！

日本の一般的なコメ生産者が償却資産として所有している機械類、作業場や機械格納庫などの償却費は、年間200～300万円になるという。

コメつくり 生産のアウトソーシングでコスト削減

ウルグアイでは「農業エンジニア」という、生産者の栽培管理について指導・助言を行うコンサルタントが、数千ヘクタールの水田を見ている。

日本のコメは大幅にコストダウンできる！

TPPに向けて「コメの輸出も可能な強い農業に」と意気込む日本政府。しかし、一足飛びに輸出というよりも、その前にやるべきことが…

桁違いのスケール カリフォルニアの田植え

カリフォルニアのような、大規模で低コストのコメつくりに必要なものは、農地の集積や 機械の大型化だけではない。

なぜ、カリフォルニアで コメつくりをはじめたか

「コメつくりは国際競争力がない」「保護しないとつぶれる」――。何となく感じられている国民の合意に対して、強い疑問を持っていた。

｢おいしいごはん｣の条件は世界共通

｢コメはコメでみな同じだ｣と言う海外の生産者に対し、私が言うRiceは｢炊いておいしいごはん｣だ。こんな会話から、私の仕事が始まる。