2024年12月27日(金)

ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2018年1月5日

「体重」よりも「生活習慣」を戻すこと!

まずは年の初めに、この「食べ方を変えれば体重が変化する」という感覚を身につけてもらいたい。
たとえ、その「程度=変化量」はわずかであっても、この感覚を身体で覚えると、今後の体重管理ひいては健康管理に必ず役に立つ。

もう1つ、年の初めに「生活にメリハリをつける」ことをスタートさせよう! お正月などの「ハレ」の日には食習慣が少し乱れるのは仕方ない。
それまで制限してしまうと人生の楽しみが失せてしまう。
その代わり、普段の日(「ケ」の日ともいう)には「バランスがとれた適量の食事」をとることを心がける。
普段の日にまで「ハレ」の日の食習慣を持ち込まないこと。
年末年始のように「ハレの日」が続いたあとは、なかなか普通の食生活に戻しにくいものだが、きょうを限りに切り替えよう。

日本人にとっては「最大のイベント」ともいえるお正月。
多くの人はここで生活が乱れる。食習慣も、それまで節制を続けてきた人であっても「お正月くらい」と気が緩む。
それはそれで大いにけっこうなのだが、それを「元に戻す」というけじめだけはきちんとつけたい。

お正月に増えた体重そのものは、じつは、それほど大きな問題となるほどではない。
しかも、上に書いたような方法で比較的簡単に修正が可能である。
それよりも、お正月に乱れてしまった生活習慣のほうが問題。
こちらは、簡単には元に戻らない。そのままズルズルと「好ましくない生活習慣」が続いてしまい、気がつくと、肥満症や高血圧症や糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病に突入してしまう人が少なくない。

お正月明けには、体重を元に戻すことよりも(それも大事ではあるが)生活習慣を元に戻すことを意識したい。
そのポイントは2つ。一日の始まりと終わり。

朝食をしっかりと食べること。量的にたくさん食べられなければ、最初はたった一口でもいい(第17回のコラムを参照のこと)。
そしてもう1つは「寝る前の間食」を止めよう。
年末年始は就寝時刻も遅かったし、ダラダラ食いも多かったかもしれない。
それをいつもでも引きずらないこと。まずはこの2つを実践し、「普段の生活」をスタートさせよう!

  
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