Shiba:持続可能になることで、初めて地域にイベントが貢献できるようになると考えています。
田永:実はフジロック行きたいけど、5歳と2歳子連れではハードル高いと思っていた口です。もうこれはフリサンに行くしかないということで、早速、規約に合意して、家族の分と合わせて申込みました。飲み過ぎて、泥酔者テントに隔離されないように注意します(笑)。
それでは、最後に、15周年の意気込みを教えてください。
haraguchic:15周年という節目の年に最高のアーティスト達が出演決定しています。このパーティーのレジデントDJでもある井上薫さんをはじめ、久々の参加となるDJ Kenseiさんによるバンド・プロジェクトColorful House Band、また共に初参加となるオール・ミックス・スタイルの先駆者であるクボタタケシさん、色彩豊かなエレクトロニック・ミュージックを奏でるInner Scienceのライブセットというフリサンらしいバラエティ豊かな内容になっています。あと、13年に渡り湘南のDJシーンを牽引してきたDJ Danteも参加してくれますね。特別なロケーションと素晴らしいアーティスト達のセッション、主催者、参加者の想いが融合するフリサンでしか体感できない一日になると思います。初めての方にもフリサンを是非知ってもらって、これからのパーティーの在り方について一緒に考えてもらえたらとても嬉しいですね。(アーティスト詳細は、http://freedom-sunset.com/artist2018-5-12)
Shiba:オーガナイズの大変さにやめたいと思ったこともありましたが、苦節15年、独自の歩みを続けて結果的にオルタナティブなクラブカルチャーの継承とも言えるパーティーになっていたのかもしれません。続けてこれたのも参加してくださる皆様のおかげです。
そして、今年は江の島だけでなく様々なところでフリサンが多発する予定です。
無闇に規模を追うようなことはせず、参加してくれている全員に、居心地が良い空間を楽しんでもらいたいです。そして、イベントが単発の点ではなく、主催者、参加者、地域、スポンサー企業が緩やかに繋がっていく線を描いていきたいと思っています。
田永:shibaさん、haraguchicさん、ありがとうございました。真摯にパーティーを探求してきた男たちの熱い想いを感じました。パーティーを続けよう、それはいつかハッピーな道になる。今夜も一人でも多くのピースなパーティー・ピープルが、街に溢れことを祈っています。
1998年ファーストアルバムをリリース、2001年にはロンドンのBAMBOLA recordingsから12インチを2枚リリースし、近年ではCALMやMudd & Pollardの 「Mawson's Walk」にトランペッターとして参加。DJ&トランペッターとして活躍。
2003年から、江の島展望灯台で「FreedomSunset」、2015年からは「夕陽と海の音楽会」を主催。トヨタ自動車はじめソフトバンク、経産省等のIT系新規事業のプロジェクトマネージャーを経て2017年「逗子アートフェスティバル」のプロデュースを手がけるなど、地域デザインを中心とした事業を展開する。また、熊本大学、京都造形大学の非常勤講師も務める。
FreedomSunset Production所属。90年代後半から活動開始。ブラックミュージックを基調としつつも、ジャンルにとらわれず、心のおもむくままにレコードをセレクト。ハウスやディスコなどによるダンスセットに限らず、原点の一つでもあるジャズ、ブラジル、ラテンなどのラウンジセットも得意としている。オーガナイザーとしても多種多様なパーティー・イベントの制作を手掛け、DJと並行してボーダレスに活動、2013年からは湘南地域を代表する野外パーティー「FreedomSunset / SunsetLounge」の運営と企画の一端も担っている。音がある場所の可能性を広げていくことで、シーンの発展に貢献しようと日々奮闘中。
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。