中島恵の「中国最新トレンド事情」

2018年7月3日

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中島恵 (なかじま・けい)

ジャーナリスト

1967年山梨県生まれ。新聞記者を経てフリージャーナリスト。主な著書に『中国人エリートは日本人をこう見る』『中国人の誤解 日本人の誤解』(ともに日本経済新聞出版社)、『爆買い後、彼らはどこに向かうのか?』(プレジデント社)、『なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?』『中国人エリートは日本をめざす』(ともに中央公論新社)、『なぜ中国人は財布を持たないのか』(日本経済新聞出版社)、『中国人富裕層はなぜ「日本の老舗」が好きなのか』(プレジデント社)『日本の「中国人」社会』(日本経済新聞出版社)などがある。

―ー受講者はどのような反応だったのでしょう?

熱心に講座を受講する参加者たち

澤氏:実際に講座を行った整理収納アドバイザー認定講師の丸山としこさんによると、「とても勉強になりました」「もっとたくさん、いろいろなことを勉強したいです」「講座が終わって帰宅してから、すぐに家の整理収納を見直しました」「日本のアドバイザーの方が好んで使うものは何ですか」「おすすめの整理収納の本を教えてください」といった熱心な声があったそうです。帰宅後、自宅の収納場所のビフォーアフターを写真に撮って、わざわざ送ってくれた方もいたそうです。とくに、一生懸命メモを取るところが印象的だったとか。中国人の勉強熱心さに驚かされたといっていました。

 また、家の中にモノが増えてしまう原因などを説明したところ、「これから誰かに何かプレゼントするときには、モノではなく、食べ物などにします」といってくれた人もいたそうです。

 日本の幼稚園では整理整頓を教えていますが、そうした日本での取り組みについても彼らは目を輝かせ、「日本の幼稚園はすばらしい。ぜひ見てみたい」といった声がありました。

 暮らしを楽しむこと、家の中をきれいに整えることは、他者に対する思いやりでもあると私たちは思っていますが、私たちの講座を受講した中国人の整理収納に対する意識が変わり、考え方も変わってきたことは、とてもうれしいことだと感じています。

―ー中国に行くと、日本の無印良品や「ニトリ」の商品の人気があり、彼らの生活の質が向上していることをひしひしと感じます。都市部の中間層以上では、お手伝いさんを雇う人も多いですが、自分自身で整理収納をしようというふうに、意識が大きく変わってきたのですね。

澤氏:そうですね。日本でも同じですが、ただ掃除をするということとは違い、モノの整理は自分にしかできないもので、誰かが代行することはできません。取捨選択があるからです。冒頭でも申し上げましたが、整理収納は、家を片付けるというだけでなく、頭や意識も整理することにつながり、さまざまなことに影響を及ぼします。ですから、これからの時代、ますます求められていくことではないかと思いますし、全世界に共通することだと思います。

 当協会では、これまでにも英語圏向けの講座を設けており、英語で講座を行うことができる講師や、eラーニングも整っています。今秋からは台湾でも2級の講座を行う予定ですし、このメソッドを、中国を始め、世界中の人々に届けていきたいと思っています。
 

  
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