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ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2018年7月13日

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小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

テスト嫌いは親の関わり方から生まれる

 多くの子どもにとって、テストはワクワクするものではないと思います。なぜなら、テストは「間違えや弱点を見つけるもの」と思い込んでいるからです。

 そうさせてしまうのは、親や先生たち大人の責任です。

 特に親の関わり方が大きいですね。

 例えば、塾の算数のテストで80点を取ったとします。間違えた20点を見返してみると、そのうちの10点は読み間違えによるミス、もう10点は正解率が高い問題なのに間違えてしまったことが分かりました。

 すると、多くの親はこう言います。

「(読み間違えのミスに対して)なんでこんなミスをするのよ!」
「(正解率が高い問題のミスに対して)なんでこんな簡単な問題が解けないの? ちゃんと授業を聞いているの?」

 親からすれば、特に悪気はないかもしれません。

 良くするために必要な注意だと思っているかもしれません。

 でも、それを言われたお子さんはどう思うでしょう。

 80点取れて「やったー!」と思っていた子は、きっとがっかりするでしょうね。

 そして、「お父さんとお母さんは100点を取らないと喜んでくれないんだ・・・」「テストが返って来たら、また怒られるんだ・・・。テストが返ってくるのが憂鬱だなぁ・・・」とテスト嫌いになってしまうのです。

同じ80点を取っても親の関わりによって大きく変わってくる

 では、親の関わりを変えてみたらどうでしょう?

 まず、80点という結果に対して、「よく頑張ったね」と努力した結果を誉めてあげたいですね。

 その上で、正解した問題と不正解だった問題に注目します。

 親というものは、子どものテストが返ってくると、できたところよりもできなかったところに目が向いてしまいがちです。

 私も小学生の子の親ですから、気持ちは分かります。

 しかし、どんな結果であっても、まずはできたところをきちんと誉めてあげることが大切です。そのときに、ただ○だからヨシではなく、○になった努力の結果にも触れると良いですね。

〈正解した問題に対して〉
親:「この問題、前は難しいって言っていたよね? できるようになったんだね」
子:「うん、先生に質問したら、分かるようになったんだ」
親:「そうなんだぁ~。先生に質問してみて良かったね」

 では、間違えてしまった問題に対してはどのようなフォローが望ましいか?

〈不正解だった問題に対して〉
親:「この問題は難しかったのかな?」
子:「うん、ちょっとよく分からなかった」
親:「そうか、じゃあもしもう一度考えても分からなかったら、また先生に質問に行ってみたらどうかな?」
子「そうだね。そうしてみるよ」

〈ケアレスミスに対して〉
親:「あれ? この問題はできているのに、こっちの問題は間違ってしまったんだね。どうしてだろう?」
子:「問題を読み違えてしまったんだよね」
親:「そうか、じゃあ、どうしたらできたと思う?」
子:「落ち着いて問題を読めば、解けていたと思う」
親:「じゃあ、ちょっとやってみようか?」
(実際にゆっくり問題を読んで解かせてみる)
子:「できた!」
親:「できたね。慌てずに問題を読めばできるね」

 そうやって親が上手に関わることで、次にやるべきことが見えてくるのです。この時に「次はできそうだ」とプラスのイメージを持たせてあげることが大事です。

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