「異文化連合軍」対「岩盤支持層」
それでは、民主党はどのようにしてトランプ大統領の岩盤支持層に対抗していけるのでしょうか。結論から言えば、同大統領の岩盤支持層を切り崩すことは、前でみてきたようにかなりハードルが高いといえます。
前回の米大統領選挙で、ヒラリー・クリントン元国務長官はバーニー・サンダース上院議員(無所属・バーモント州)に若者を奪われ、彼らを動員することができませんでした。ヒスパニック系(中南米系)及びアフリカ系もクリントン氏に対して熱意が高かったとは決していえません。
結局クリントン陣営は、若者、ヒスパニック系、アフリカ系及びアジア系を含めた「異文化連合軍」を形成することができなかったのです。民主党は20年の大統領選挙に向けて、トランプ大統領の岩盤支持層に対抗する「異文化連合軍」の形成が急務になるといえます。
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