上記の冒頭発言を見るだけで、米仏首脳会談の議題が、テロを中心に、中東、アフリカの状況が主で、それに関するNATOの防衛予算、特に欧州諸国の防衛予算を増加することが話題になることが理解できる。NATO内の、欧米の橋渡しを、今、フランスのマクロン大統領が、気難しいトランプ大統領のご機嫌を取りながらやっているというのが現状だろう。
NATO諸国の防衛予算が上がれば、そこに装備品等を売り込みたいのは、米国もフランスも同様だろう。
今回、トランプ大統領のフランス訪問には、ポンペオ国務長官も同行し、フランスの外相と11月10日に米仏外相会談を行っている。そこでの議題としては、世界の安全保障上の挑戦に対するNATOを含む米仏協力、イラン、北朝鮮、シリアが挙がっている、と国務省のスポークスマンは述べた。
北朝鮮やイラン等、日本にとっても重要案件がある。今後も、日米同盟を基軸に、フランスとも協力していくことが大事になってきそうである。
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