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2019年3月21日

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コロラド州立大学の「大麻学」

 米国には大麻合法化を行う州の増加に伴う大麻関連ビジネスに対し人材を派遣する企業も存在する。その企業の一つ、バングスト社のカーソン・ハミストン氏は「今後北米で大麻関連の職業は他の職業と比較しても求人の伸びが目立ち、給与も高い水準が期待できる」と語る。

 教育の場も例外ではない。全米で最も早く大麻を合法化したコロラド州では、コロラド州立大学で「大麻学」を学ぶことができる。大麻の育て方、管理などの実際的な学問だが、カリフォルニア州のUCLAではさらに大麻の合法化、経済・社会的インパクトについて、など大麻をめぐる経済学の講義も行われるようになった。

 北ミシガン大学では「医療用植物化学」として大麻を含む医療効果のある植物について学ぶ学科が存在するし、ハーバードでさえ大麻のポリシーと法律に関する講義が開かれている。

 最も積極的なのは北ミシガン大学で、4年間をかけて日本でいう農学部のような形で大麻の栽培からその効能についてを学ぶ。卒業生は大麻農場や大麻加工などで職を得ることができるが、初年度から平均で7万ドルの収入が期待されるなど、一般的な大学新卒者よりも高給で迎えられるという。

 一口に大麻と言っても、例えばロサンゼルスには大麻をテーマとしたお洒落なブティックもある。大麻成分の入った飲み物、お菓子、大麻をモチーフにしたファッションなど、大麻関連の様々なグッズが販売されている。有名ブランドによる大麻吸引具の販売もあり、一気に高級化している感もある。今後ビジネスとして注目される、というのは合理的な考えだ。

 すでに合法化に踏み切った州が大麻合法を撤回する可能性は低く、今後も新たに合法化を目指す州は多い。米国が大麻解禁国家になるのは時間の問題かもしれない。

  
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