タクシーも安心してはいけない
手品師タクシー
最近は、空港から街中まで固定価格のタクシー料金制度の街が増えてきたが、以前はぼったくりタクシーが結構あった。ニューヨークにはメーターを見せないようにテープで隠すなどという悪質な運転手もいた。私がチリで出会った運転手は手品師だった。目的地に到着し料金は3000ペソ程度だったので5000ペソ札をだした。運転者は受け取るや否や、「旦那1000ペソ札だよ」と返してきた。おかしいなあと思いつつ3000ペソを支払ったが、後で計算すると、やはり5000ペソ札を渡していた。瞬時のすり替えは手品師の技だ。
乗ってから料金交渉
これも南米での経験だが。ブエノスアイレスで乗ったタクシーは、乗車後、運転手が片言の英語で、メータの2倍の料金を要求して来た。それまで乗ったタクシーは全てメータ通りに支払っていたので拒否したが、しつこく要求するので途中タクシーが拾えそうなところで降りた。
アフリカのナイジェリアでも同様の経験をした。乗車してから運転手が料金の上乗せを要求してきたのだ。ナイジェリアは英語圏の国なので乗っている間ずっと英語で交渉を続けることになった。途中で下ろされるとタクシーが拾える保証はないので、とにかく目的地まで交渉を続けて到着後は正規料金を支払ったが、運転手は最後まで「チップはもらえないのか」と粘っていた。