海野素央の Love Trumps Hate

2019年11月14日

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海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授、心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08~10年、12~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年及び12年の米大統領選挙においてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。著書に「オバマ再選の内幕―オバマ陣営を支えた日本人が語る選挙戦略」(同友館)など多数。

トランプの「単一文化連合軍」

 トランプ大統領の支持基盤は、労働者、退役軍人、キリスト教右派及び白人至上主義者から構成された「単一文化連合軍」です。文化的多様性に富んだ異文化連合軍に対して、白人中心の連合軍である点が特徴です。

 トランプ大統領の単一文化連合軍とバイデン氏の異文化連合軍は、労働者の部分がバッティングしています。ここが問題になります。

 南部フロリダ州オーランドでのトランプ集会で出会った白人労働者は筆者に、「バイデンはトランプから労働者を奪う可能性がある」と語り、警戒心を抱いていました。

 民主党候補指名争いを戦っているどの候補も決め手に欠けているのですが、バイデン氏はトランプ大統領の支持基盤を崩せる可能性を秘めた唯一の候補です。

 バイデン氏がトランプ支持層の核である白人労働者、殊にミシガン州及びペンシルべニア州の労働者を切り崩すことができれば、民主党にはトランプ再選阻止の光が見てくるかもしれません。おそらく、トランプ大統領がバイデン氏を引きづり降ろしたい最大の理由はここにあるでしょう。

  
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