Wedge REPORT

2019年11月27日

»著者プロフィール

Chatworkのカルチャーに合っているか

 2次面接の後、「1日体験入社」を6月に実施した。内田氏いわく「Chatworkの採用試験の特徴」と語る。これまでの中途採用試験では毎回、行ってきた。

 中途採用試験の1日体験入社では、1日かけて配属部署の管理職や一般職のエンジニアたちが自社のカルチャーに合う人材であるかを確認している。エントリー者が東京オフィスもしくは大阪オフィスで配属予定の部署の一員として、マネージャーやエンジニアと一緒に行動する。マネージャーや中堅のエンジニアが仕事を依頼したり、ランチを一緒に食べる。通常、時間は午前10時から夕方までに及ぶ。

 18年4月に同社を取材した際、コーポレートサポート本部の本部長は、1日体験入社についてこう語っていた。

 「中途採用の場合、他社のカルチャーに染まっている人が多い。当社にもカルチャーがあるが、双方の違いが大きいとミスマッチとなる。その違いはどのようなものか、それとも克服できるものか否かを1日一緒に行動し、部員全員で確認する。一時期、体験入社をしなかったことがあるが、その時に入社した社員の定着率は下がる傾向があった。定着率を上げ、パフォーマンスを上げていくために大切な試験と位置づけ、最近は毎回行っている」

 新卒採用試験の1日体験入社は、中途採用の内容とほぼ同じにした。3人のエンジニアが中心となり、行動を共にした。確認したポイントは、「Chatworkのカルチャーに合っているか」などだ。学生が大阪からの上京であることを考慮し、時間は午後1時から7時までとした。

 最終面接は2対1(社長、エンジニア:学生)で、約1時間。社長が重点的に確認したのは、「Chatworkのカルチャーに合っているか」だ。

 「ビジネスチャットに共感をしてもらえるか、そのうえでチャットだけでなく、ふだんのコミュニケーションが正しくできるか否かも、私たちはみる。弊社で仕事をする際、このオフラインの能力はものすごく大切。そのような力があり、本音ベースで話し合える人材だと確信し、内定とした。さらに素直で、誠実に仕事に取り組む姿勢を持ち、技術が高いエンジニアへのリスペクトの思いが強いことも高く評価した。自走式な人材になるために大切であるからだ」(内田氏)

 現在、21年の新卒採用に向けてインターンシップを開催中だ。全国から大学院生や大学生、専門学校生が参加する。5人程の採用を予定はしているが、状況に応じて変える場合はある。並行し、ミドル層(管理職)の部下育成力の底上げを図り、新卒者の受け入れ態勢を一段と整えている。

 内田氏は「入社後、Chatworkと本人の双方にとって不幸にならないようにしたい。そのために力を注いでいきたい」と結んだ。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る