2024年6月18日(火)

家電口論

2019年12月27日

日本メーカーは、安価市場に向き合えられるのか?

 では、これでシャオミ、シャープは、パナソニックと同じ炊飯器ができるのでしょうか? 技術的にはイエスです。しかし、同じ炊飯器と評価するのかは、別の問題を含みます。

 皆さんは、パナソニックの炊飯の代表を「おどり炊き」だと思われていると思います。高級炊飯器のカテゴリーに属しますし、CMで宣伝もしています。しかし、前述した通り、ターゲットはお年寄りなのです。このため「おどり炊き」は高齢者が美味しく食べやすいように、標準で炊くとかなり柔らかく炊けます。

 でも、今回の炊飯器は、若者向け。歯もしっかりしており、ややかためのお米を好みます。つまり、同じ技術でも使い方を変えなければならないわけです。これは試食して確かめるしかありません。

 今言えるのは、お米をよく知る日本人が関わった、低価格の炊飯器が発売されるということです。これはアメリカのテレビ市場などで、日本が、韓国が、中国が行ってきたことで、アメリカは、テレビを見放し、コンピューター、通信、ビッグデータなどにビジネスを変えました。パナソニックの「B to B」も似た意味を持ちます。

 さて2020年。東京五輪の年。前回は、高度成長期の象徴でした。今回は、どうでしょう。市場の節目の年と認識されるかもしれません。中国メーカーが押してきているので、炊飯器だけでなく、いろいろな安価家電が、見直しを迫られるはずですので。

  
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