2024年12月7日(土)

今月の旅指南

2012年5月25日

 この夏ベルリンから、ルーベンス、ボッティチェッリ、レンブラントなど、ヨーロッパ美術を代表する作品がやってくる。ベルリン国立美術館が所蔵する絵画や素描、彫刻作品計107点の展覧会で、イタリア・ルネサンス以降の400年にわたる美術の変遷を目の当たりにできる。

ヨハネス・フェルメール 「真珠の首飾りの少女」
1663−65年頃
ベルリン国立絵画館
©Staatliche Museen zu Berlin

 中でも注目されるのが、日本初公開となるフェルメールの「真珠の首飾りの少女」。現存する自筆作品が36点というフェルメール作品のうちで、最高傑作の1つと称され、オランダ絵画の黄金期を象徴する名画でもある。

 また、ミケランジェロの素描「聖家族」、ダンテの神曲を描いたボッティチェッリの素描連作、ベルリン国立美術館の誇るレンブラント・コレクションから「黄金の兜の男」と「ミネルヴァ」など、貴重な作品の数々は必見だ。

 ベルリン国立美術館はプロイセン帝国時代のコレクションを基に設立された、15館からなる一大美術館群。2度の大戦やベルリンの壁崩壊を経て再統合された美術品との、時を超えた出会いが待っている。


ベルリン国立美術館展~学べるヨーロッパ美術の400年~
<開催日>2012年6月13日~9月17日
<会場>東京都台東区・国立西洋美術館(山手線上野駅下車)
<問>03(5777)8600
http://www.berlin2012.jp/

◆ 「ひととき」2012年6月号より


 

 

      

 
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