2022年8月18日(木)

海野素央の Democracy, Unity And Human Rights

2020年5月14日

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海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授 心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08年~10年、12年~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年と12年米大統領選挙で研究の一環として日本人で初めてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。激戦州南部バージニア州などで4200軒の戸別訪問を実施。10年、14年及び18年中間選挙において米下院外交委員会に所属するコノリー議員の選挙運動に加わる。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。中西部オハイオ州、ミシガン州並びに東部ペンシルべニア州など11州で3300軒の戸別訪問を行う。20年民主党大統領候補指名争いではバイデン・サンダース両陣営で戸別訪問を実施。南部サウスカロライナ州などで黒人の多い地域を回る。著書に「オバマ再選の内幕」(同友館)など多数。

米大統領選挙への影響

 バイデン陣営は早速、リンカーン元大統領を使ったネット広告を配信しました。広告の中で、リンカーン元大統領の言葉である「誰に対しても敵意を持たない」を紹介します。トランプ氏は相手に対して敵意をむき出しにして、社会の分断を図るからです。

 この広告の最後に、「本物の大統領が導く。リアリティ番組の大統領ではない」と述べ、トランプ大統領はフェイク(偽)の大統領であり、単に演出上手であるというメッセージを発信しました。このネット広告の視聴者数は232万回以上です。

 さて、リンカーン・プロジェクトが「米憲法を尊重する民主党候補であれば受容する」と述べ、民主党に歩み寄りの姿勢を見せている点は看過できません。バイデン前副大統領は、共和党内に見方を得たと言えます。

 少なくともバイデン陣営は、リンカーン・プロジェクトのネット政治広告を注視しながら、それとコーディネートした陣営の選挙広告を打つことが可能になりました。バイデン陣営とリンカーン・プロジェクトは、「打倒トランプ」を共通目標に掲げて、裏で手を結ぶかもしれません。

  
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