レッテル貼りだけではあまり意味がない、というのは、確かにその通りでしょう。しかし、前半で展開されている、中国を「競争相手」と呼んだならば中国が挑発され、米中間で二元論的対立が始まる、という議論は、説得力に欠けます。「競争相手」と呼んだぐらいで挑発されるほど中国はナイーブではありません。
一方、後半の、1914年の欧州と今の東アジアを対比しつつ、戦略的概念と新技術との関係を用いて対中政策を論じている部分は、評価してよいでしょう。
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