2024年11月22日(金)

海野素央の Democracy, Unity And Human Rights

2021年5月11日

バイデンのワクチン接種対策

 米国ではワクチン接種のスピードが鈍化して、接種者人数が頭打ちだと言われていますが、ジョー・バイデン大統領は矢継ぎ早に対策を講じています。例えば、全米の4万カ所のドラッグストアでも予約なしでワクチン接種を可能にしました。

 低所得者層を対象とした地域保健センターにおいてもワクチン接種を行っています。その結果、高齢者の接種率はヒスパニック系が80%、黒人が70%に達しました。白人を含めた高齢者全体の接種率は80%なので、マイノリティ(少数派)の接種率は高い水準にあると言えます(現地21年5月4日時点)。バイデン氏はワクチン接種を人種別に見ても、ほとんど差がない点を強調しています。

 さらに、ワクチン巡回車を活用して過疎地におけるワクチン接種者人数を増やそうとしています。田舎はトランプ支持者が多く住んでいる地域だからです。

 仮にトランプ支持者がワクチン接種を拒否し続けた場合、20年米大統領選挙と同様、接種においても「トランプ支持者VS.反トランプ支持者」の対立構図再来になります。

  
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