2024年4月24日(水)

海野素央の Democracy, Unity And Human Rights

2021年7月9日

24年米大統領選挙と無党派層

 トランプ前大統領は6月30日、メキシコとの国境を訪問した際、支持者とのタウンホールミーティング(対話集会)に参加しました。この対話集会で保守系の米FOXニュースの司会者ショーン・ハニティー氏が、24年米大統領選挙再出馬の可能性についてトランプ氏に質問をぶつけると、同氏は「決心がついている」と回答し、参加者から拍手喝采を浴びました。

 トランプ応援団であるハニティー氏との別のインタニューでは、トランプ氏は「あなたと意見が異なる点がある」と語った後で、「ジョー・バイデンの年齢は問題ではない。80代、90代でも良い仕事をしている人がいる」と、トランプ氏は述べました。24年米大統領選挙に再出馬した場合、自分の年齢を争点にされたくないという心理が働いたのでしょう。

 トランプ前大統領は再出馬にかなり傾いています。24年大統領選挙においても、トランプ氏、ジュニア氏ないしエリック氏が起訴されれば、無党派層は「腐敗したエスタブリッシュメント」は彼らの方だと認識します。その結果、無党派層は確実に共和党から逃げるでしょう。

  
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