「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2013年1月7日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

初のみはし湯を会場に第21回公演を終えた劇団蚊帳の海一座のみなさん。2012年11月。(写真提供・劇団蚊帳の海一座)

 廃業は仕方がないとしても、地域の人々に長年親しまれた思い出深い銭湯です。「なんとか人々が集えるホールとして活かせないだろうか」と、惜しんだ蚊帳の海一座の座長である関知磨子おばちゃんらは、七郎おじいちゃんに交渉し、初の演劇会場として使わせていただくことになりました。

 ところが演劇の会場としての銭湯といったら、公民館のホールとはだいぶ勝手が違います。まず床が平らのひとつの空間ではなく、男女に仕切られた脱衣所と排水のために床が傾斜した浴場、しかも浴場にはタイル張りの頑丈に突き出たカランや男女を隔てる敷居などがあります。鉄の配管もはっています。

演劇会場となるみはし湯を改造中の若いUターンのお父さん。じつは筆者の長男の岸科史(しのふみ)さん。2012年10月。

 しかし、蚊帳の海一座や秋津コミュニティのモノづくりサークルである工作クラブの面々はめげません。なにせ、面白いことなら何にでもすぐに乗りまくる「ノリノリ団」と称するおじさんたちなんですから。知磨子座長の演出による舞台構想にそい、電気ヤスリやドリルなども投入し、ガンガンと夢の舞台へと改造するのでした。その改造には、Uターン組のひがたくんのお父さんも参加しました。

 Uターン組のお父さんには、以前にこの『WEGE Infinity』で紹介いただいた、秋津小学校の第1期卒業生で、現在3年度目のPTA会長を担う桐生庸介お父さんもいます

 そんなこんなの「地域で生きるお父さん」のありようが、秋津小学校区では年中起きています。そんなお父さんらをめぐる活躍のようすを中心に、今回から連載します。よろしくお願いします。

Uターンする若者家族

 ところで、ひがたくんは、じつは私の孫なんです。ひがたくんのお父さんが私の長男の科史(しのふみ)。32歳の長男には3人の子どもがいます。現在、秋津小学校4年生の長女のあかねちゃん、その下が長男のひがたくんで、さらに年子で3歳の次男のみなとくんとの3人です。

 私の長男は、秋津小学校の第13期の卒業生。社会人になり結婚し、東京に住んでいたのですが、長女のあかねちゃんが生まれ、あかねちゃんが小学校にあがる直前に秋津に引っ越してきました。

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