「栃木の偉人はイチローですね」
短髪でかなりの人見知りとして知られる益子卓郎が強調すると、相方のスカジャン姿が似合う福田薫は「何言ってんだべ」と言った表情でこう言い返した。
「あの人、愛知県だぺ!?」
後はこんな栃木訛りのやりとりが続く。
「何の話してんの?」
「だから、イチローは愛知だっぺよ!」
「栃木でイチローつったら(と言ったら)、栃木でイチゴのビニール栽培を広めた仁井田一郎さんだっぺよ! あの人、イチゴ農家のカリスマだかんな!あの人がいなかったら、今頃、ケーキに水戸納豆がのってんだかんな!」
それを聞いていた出演者が、益子に「どうやって調べたの?」と尋ねた。すると益子は「下野新聞に載ってるんです」と、同紙をネタ作りの参考にしていることを明かした。
県知事から「とちぎ応援団」に任命される
2009年1月24日放送のフジテレビ系『バニラ気分』に出演したU字工事は、こんなやりとりを披露した。
後日、福田富一・栃木県知事がVTR出演し、U字工事を「とちぎ応援団」に任命すると発表、二人がとちぎテレビで持つレギュラー番組を盤石なものにする一つのきっかけになった。
その『バニラ気分』が放送される前の同年1月5日には、彼らがレギュラー出演する同局平日18時からの情報番組『イブニング6』で、同局社長から「とちぎテレビと栃木県を大いに盛り上げてくれた」として感謝状と金一封を贈呈されている。
もちろんU字工事はその前に栃木訛りの漫才で、『M-1グランプリ』で2003年から5年連続で準決勝に進出し、08年には決勝進出を果たすなど全国区の人気者になりつつあったのだが。