2024年11月21日(木)

チャイナ・ウォッチャーの視点

2012年12月27日

安倍氏の靖国参拝は…

  小泉純一郎首相は在任中の01年から06年まで毎年、靖国神社を参拝。中国はこれに強く反発して日中関係は冷え込んだ。安倍氏は前回の首相就任直後の06年10月、初の訪問先に中国を選び、小泉時代に悪化した日中関係を改善した。

 中国は安倍氏訪中を「氷を割る旅」と呼び、功績を高く評価した。中国側は今回も安倍氏に期待する一方、安倍氏の外交・安全保障のタカ派路線については強く警戒している。

 安倍氏は衆院選後の記者会見で、靖国神社について「首相在任中に参拝できなかったのは痛恨の極み」と述べた。

 尖閣をめぐる対立が「春」の雪解けを迎えたとしても、もし、安倍首相が靖国参拝をすれば、関係は再び冷え込み、“真冬”に戻ってしまうことだけは間違いない。


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