2024年11月22日(金)

バイデンのアメリカ

2021年12月10日

5.棒足歩行症状(stiff knee gait=SKG)の進行=「整形外科(脊椎、足、ひざ)、神経内科、放射線治療、理学療法各面での診断および評価実施。大統領の棒足歩行症状については以前より歩行遊脚期の膝関節屈曲が硬化傾向にあり、柔軟度減退が見られる。当患者はとくに早朝の上記症状を認めるものの、日中には改善に向かうとしている。過去には何回か膝関節の痛み、スポーツ起因損傷を経験してきており、そのつど理学療法による治療、フィットネス体操などで対処してきた。約1年前、右足かかととつま先の間の断裂を経験したことがあり、それも異常歩行に関係していると考えられる。ただ、さまざまな要因も排除できないため、私は脊椎、足、膝、放射線科、理学療法、運動障害神経内科各分野のスペシャリストから成るチームを結成、大統領の症状をより慎重に診断、評価した。その結果、棒状歩行症の主たる要因は、脊椎の経年劣化によるものとの結論に至った。中度から重度の脊椎症が各レベルで知見できるが、特別の治療を要する神経根圧迫には至っていない。さらに克明なる神経内科診断の結果として、多発性硬化症、パーキンソン症候群、筋萎縮性側索硬化症(ALS)は認められず。ただ、両足に末梢神経障害の兆候あり。いかなる運動麻痺も認められないが、冷熱感覚の微妙な差異およびつま先を上げ下げする時の固有受容感覚の高揚を来すことがある。結論として、顕著な脊椎関節炎、足指間断裂後遺症、および両足末梢神経障害が棒足歩行症状の微妙な進行の主要因と説明できる」

6.両足部の軽度末梢感覚神経障害についての新たな知見=「末梢神経障害の最も共通する要因としては糖尿病が挙げられるが、大統領の場合、ヘモグロビンA1Cなどの数値は正常であり、糖尿病の心配なし。他の病因としてアルコール依存症、ビタミンB12欠乏、甲状腺疾患があるが、大統領はアルコールを飲用せず、ビタミンB12、葉酸数値、甲状腺機能すべてが正常」

7.大腸検査関係=「当患者は何年も前に軽度の憩室炎にかかったことがあり、2008年に受けた大腸内視鏡検査では、良性管状腺腫を検出するも、その後の再発認められず。今回の検査で、3ミリ程度の良性ポリープの存在を認めたが、内視鏡で問題なく切除。同切除措置終了までの1時間25分の間、憲法修正第25条の規定により、大統領権限がハリス副大統領に一時的に移譲された」

8.皮膚がん検査関係=当患者は、若いころから肌を日光にさらす野外活動に時間を費やすことが多かったことが原因で、過去に何カ所かに皮膚悪性腫瘍が見つかったが、大統領就任に先立ち、モーズ手術によりすべて切除された。術後、数カ所に見られた細小上皮質変容部分については、液体窒素冷却療法により処置した。現時点で、皮膚がんの兆候どこにも認めず」

9.視力・視覚検査=「検査の結果、緑内障、網膜症、黄斑変性症の兆候はどこにも見られず、全体として良好」

【社会史Social History』=「大統領は日常生活上、喫煙、アルコールを絶っており、毎週最低5日はジムでのエクササイズ」

【身体測定・検診】=「身長:5フィート11.65インチ、体重:184ポンド、体温:98.6F、動脈血酸素飽和度:98%」「頭部、耳、目、咽喉ともに正常。リンパ腺肥大なし。両肺は透明。心拍ノーマルだが、時として不規則的リズムあり。異常心音なし。腹部は柔軟で膨隆見られず。肝臓、脾臓ともにノーマル・サイズ。外鼠径ヘルニアなし。両腕、両足いずれも正常動作。運動・反転能力すべて正常。脳神経、平衡機能ともに正常。(パーキンソン病の)動作緩徐および無動見られず。数か所に大きめのほくろおよび光線性変質あり」

【上記以外の生化学検査関係】=「包括的生化学検査(CMP)については、電解質、クレアチニン、血中尿素窒素、タンパク質、糸球体濾過率、肝酵素含めすべて正常。尿検査では糖、タンパク、血液含まれず正常。全血算(CBC)も正常。ビタミンDレベル正常」

【まとめ】=「上記の診断結果を踏まえ、バイデン大統領は大統領職、国家元首、軍最高司令官のすべての職務を十分果たすだけの健康を維持している」


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