2022年12月10日(土)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2022年2月18日

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 しかし、6年の人質生活に耐えた精神力、女性候補であること、抜群の知名度、そして、ここ20年来の国内政治で手が汚れていないことから、もし中道連合の予備選に勝ち抜けば、一挙に急進左派のペトロに対抗できる極めて有力な候補者になるであろう。

バイデン政権への影響は?

 仮に、大統領に当選しても、20年間のブランクもあり、複雑なコロンビア政治を掌握できるのか、困難な経済状況、未だ和平が成立していないゲリラ・グループへの対応など、未知数の部分もある。しかし、元ゲリラの人質としてFARCとの国民的和解の象徴的な役割を果たすことができるであろう。

 コロンビアは、これまで米国のラテンアメリカ外交における最も信頼できるパートナーであったが、ベタンクール政権となれば、例えばベネズエラに対しては国内問題不干渉といった原則により、ドゥケ現政権のように米国と緊密な連携をとるという事にはならないが、バイデン政権とは親和的な反汚職や環境重視、不均衡是正等リベラルな政策に取り組むであろう。

 いずれにせよ、米国にとっては、政治面でも、また、市場関係者から見てもペトロ政権となった場合の種々の不確実性と比較すれば、好ましいことは間違いないであろう。

  
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