2022年12月6日(火)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2022年5月20日

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 ベラルーシのルカシェンコはプーチンの共犯者であり、今もロシアのウクライナ侵攻を助けている。ロシアはベラルーシからウクライナへのミサイルを発射しており、指揮統制を司る航空機をベラルーシから飛ばし、何千人もの兵隊をベラルーシに擁している。

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 ベラルーシには、市民への弾圧、EU域内への不法移民の促進などを理由に制裁が科されてきた。しかし、対ベラルーシ制裁は対ロシア制裁より緩い面があり、もっと締め付ける必要があると思われる。

 5月2日付けのワシントン・ポスト紙社説‘Why Belarus matters: Like Ukraine, democracy is at stake’は、「2020年の選挙に関連し起こった街頭デモは強い圧力のもと解散させられたが、国内の反対派は今も存在しており、米国は引き続きそれを支持しなければならない」、「鉄鋼の輸出への制裁は、すべての国営銀行、石油製品、ベラルーシの外貨準備の凍結などの制約とともに考えられるべきである」と言っているが、その通りであろう。

 ベラルーシでは、20年の大統領選挙後、大規模な抗議デモが起こり、ルカシェンコ政権は倒れそうになった。プーチンが治安維持のために治安部隊を送るなどしてルカシェンコ政権を支え、現在のロシア・ベラルーシ関係がある。しかし、この時、プーチンはベラルーシ国民ではなく、自分と同じような強権的指導者を支持した結果、ベラルーシ国民を疎外してしまった。

 ベラルーシ人の義勇兵がウクライナでロシアに反対して戦っている映像も流れているが、2年前に反ルカシェンコ・デモをしていた人たちであろう。ウクライナが勝てば、ベラルーシ国民もルカシェンコに勝てると彼らは考えている。

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