2022年9月26日(月)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2022年7月22日

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 フェルナンデス大統領の盟友とみられていたグスマンが突然辞任し後任にキルチネル派が任命されたことは、政権内の権力闘争で、フェルナンデスがグスマンを庇いきれずにキルチネルに譲歩したことを示す政治的意味合いもあろう。

新経済相はIMF合意を維持できるのか

 バタキス新経済相は、就任に際し、「持続可能な財政プログラム」に従う旨述べ投資家の懸念の鎮静化に努めているが、キルチネルは、IMF合意を繰り返し批判し、インフレと貧困対策のために政府が介入し支出を増やすよう主張して来ているので、今後、燃料補助金の削減といったIMF合意が今後維持するのか疑問である。

 6月末には、IMFによる拡大信用供与措置のレビューが終了し、第1四半期の目標達成が確認されたばかりであり、パリクラブとの交渉も予定されていた時点での責任者の退任は予想外であり、インフレ、エネルギー需給ひっ迫や食糧危機のなかでアルゼンチン経済の将来の不透明感を高めるものと云わざるを得ない。

  
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