慢性デフレの日本に到来
欧米発・急性インフレの大波
周知のとおり、現在、物価の動きは〝二極化〟が進んでいる。
欧米ではインフレの収まる気配が見られない。8月の米国の消費者物価指数(CPI)は8.3%、ドイツは7.9%、英国は9.9%である。まさに、蚊柱が不安定に動いているような状態で、各国はインフレ抑制のために金融引き締めを強めている。
一方、日本の置かれた状況は大きく異なる。
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Wedge 2022年11月号より
価値を売る経営で 安いニッポンから抜け出せ
バブル崩壊以降、日本の物価と賃金は低迷し続けている。この間、企業は“安値競争”を繰り広げ、「良いものを安く売る」努力に傾倒した。しかし、安易な価格競争は誰も幸せにしない。価値あるものには適正な値決めが必要だ。お茶の間にも浸透した“安いニッポン”─。脱却のヒントを“価値を生み出す現場”から探ろう。