2024年4月19日(金)

2024年米大統領選挙への道

2022年11月30日

争点は年齢

 トランプ前大統領はデサンティス知事を忠誠心がないと批判している。2018年フロリダ州知事選でデサンティス氏を応援したトランプ氏は、自分が彼を作ったと信じているからだ。

 仮にデサンティス知事が出馬すれば、同知事は「未来対過去」という対立構図を作り、自身を米国及び共和党の「未来の候補」、トランプ氏を「過去の候補」として描くだろう。デサンティス氏は45歳で共和党予備選、46歳で本選を戦うことになる。一方、トランプ前大統領は77歳で共和党予備選、78歳で本選を戦う。

 1984年米大統領選挙では、有権者の間にロナルド・レーガン候補(共和党)の年齢を巡る懸念が強まった。レーガン候補はその対策に迫られた。

 当時73歳のレーガン候補(共和党)は、テレビ討論会で56歳のウォルター・モンデール候補(民主党)に向かって、「私はこの選挙で年齢を争点にしません。政治目的のために相手(モンデール氏)の若さと未経験さを利用しません」とユーモアに溢れた発言をして、年齢の問題を乗り切ることができた。

 レーガン候補とモンデール候補の年齢差は17歳であった。トランプ氏とデサンティス氏には32歳の差がある。トランプ氏もレーガン流のユーモアを用いるのだろうか。

   
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