2024年5月18日(土)

Wedge REPORT

2023年10月9日

 同社の小山亮祐加須物流センター長は「最大で50キログラムくらいまでの荷物は手卸しすることもあります。昔は80キログラムくらいまでは人の手で荷卸ししていたからマシにはなっています」という。だが、それでも20~25キログラムの手卸しは普通だというから、物流業界に体力のある男性が多いのもうなずける。

いまだに人力で積み降ろし

 篠崎運送倉庫ではこうした手荷役が必要な入庫の依頼が多く入ると、一時的に荷卸し専門のスタッフを雇って、荷卸しにかかる時間を短縮している。この日も2人の外国人を含めた3人がコンテナに積まれた荷物を手作業で倉庫用のパレットに移しており、その作業は1時間以上にも及んでいた。

 そうした中、別のトレーラーが到着した。コンテナが開くとそこには1個100キログラム以上もある筒状の大きな荷物が木製のパレットに積まれており、同社の社員は慣れた手つきでフォークリフトを操作し、荷卸しを開始した。フォークリフトはコンテナ内にもそのまま入ることができるため、奥に積まれた荷物も次々とコンテナから降ろされていった。

到着した車両の種類や荷物の内容に応じた荷卸しを行う(WEDGE)

 しばらくすると、

(続きは下記リンク先より)

 『Wedge』2023年5月号で「最後の暗黒大陸・物流 「2024年問題」に光を灯せ」を特集しております。特集に同誌の物流に関する記事を加えた特別版を、電子書籍「Wedge Online Premium」として、アマゾン楽天ブックスhontoなどでご購読いただくことができます。雑誌の試し読みはこちら

   
▲「Wedge ONLINE」の新着記事などをお届けしています。

Wedge 2023年5月号より
最後の暗黒大陸・物流 「2024年問題」に光を灯せ
最後の暗黒大陸・物流 「2024年問題」に光を灯せ

トラック運送業界における残業規制強化に向けて1年を切った。「2024年問題」と呼ばれる。 しかし、トラック運送業界からは、必ずしも歓迎の声が聞こえてくるわけではない。 安い運賃を押し付けられたまま仕事量が減れば、その分収益も減るからだ。 われわれの生活を支える物流の「本丸」で、今何が起きているのか─。


新着記事

»もっと見る