2024年4月22日(月)

Wedge REPORT

2023年10月9日

物流の「2024年問題」はすぐ近くまできております。「Wedge」2023年5月号に掲載されている「最後の暗黒大陸・物流 「2024年問題」に光を灯せ」記事の内容を一部、限定公開いたします。

 まだ朝晩の肌寒さが残る3月下旬、東京から車で1時間半ほど走り、小誌取材班は埼玉県北東部にある加須市に向かった。東北自動車道を降り、車を走らせること約15分、目的地である「倉庫」が点在するエリアに到着した。

(JORG GREUEL/GETTYIMAGES)

 倉庫は物流において、消費者に物がスムーズに届くための保管や仕分けといった重要な一端を担っている。だが、どのように荷物が到着し、どのように保管され、どのように出荷されるのか、知る人は多くない。われわれは普段は見ることのない物流の裏側に迫るべく、埼玉県内に7つの物流拠点を持つ、篠崎運送倉庫に1日密着をした。

 朝8時半ごろ、コンテナを載せたトレーラーが加須市内の倉庫にやってきた。ここには朝から午前中にかけて多くのトレーラーが荷卸しに来るという。トレーラーが到着して、まず行われたのはコンテナ内の写真撮影だ。海外から港を経由して到着する荷物も多いため、倉庫に保管する前の状態を撮影することで、破損などがあった際の責任の所在を明確にしている。

荷物を積んだ大型トラックやコンテナを積んだトレーラーが次々とセンターに入ってくる(WEDGE)

 「倉庫に運ばれてくる荷物はさまざまです。荷物がパレットに載せられているかも、ものによります」。同社の山岸優太社長はこう言ってコンテナの内部を見せてくれた。業界では衣類などの軽くてかさばるものは「容積勝ち」、飲料などの小さく重いものは「重量勝ち」と表現される。「容積勝ち」の荷物は、できるだけ多く積載するために、パレットを使用することが敬遠されやすいという。フォークリフトでなければ運べない重量の荷物は必然的にパレットが使われるが、容積勝ちの荷物は人が運べる重さであればパレットに載せられていないこともあるという。


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