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パリ・オリンピック(五輪)は競技9日目の4日、フェンシング男子フルーレ団体で日本が金メダルを獲得した。これで今大会、フェンシングの日本勢は過去最多のメダル5個を手にした。ゴルフ男子では松山英樹が銅メダルを勝ち取った。ゴルフ男子での日本のメダル獲得は初。
逆転でフルーレ男子団体初の金
フェンシング団体は、チーム3選手(リザーブ1選手)が相手と総当たりの計9試合をして争う。各試合(最大3分間)のポイントを積み上げ、先に45ポイントを取るか、最終的に得点の多いほうが勝ちとなる。
男子フルーレ団体で世界ランキング1位の日本は、松山恭助、飯村一輝、敷根崇裕、リザーブの永野雄大が出場。
初戦の準々決勝で同8位のカナダを45-26、準決勝で東京五輪金メダルの地元フランスを45-37で破った。
決勝は世界ランキング2位のイタリアと対戦。日本は出だしからリードを奪うが、第4試合で18-20と逆転される。
しかし、第5試合の松山で同点に。続く試合は飯村がポイントを連取し、日本が30-28と再び逆転した。その後、イタリアは1ポイント差まで迫ったが、第8試合は永野が5-0で取り、日本はリードを40-34に広げた。
そして最終第9試合、飯村が着実にポイントを重ね、45-36として日本は金メダルを勝ち取った。この種目では初の金で、メダル獲得は2012年ロンドン五輪の銀メダル以来。
銅メダルは、3位決定戦でアメリカを破ったフランスが手にした。
表彰式後のインタビューで、金メダルの感想を聞かれた飯村は、「実際取ってみないと分からない景色を、僕たち4人で実感することをできたので、本当にいい経験になりました」と話した。
これまでの苦労について質問されると、永野は「海外選手に勝つのは大変だったので、どうやったら勝てるかみんな一生懸命考えたし、練習量だってどの国よりもやったと思うので、それが結果につながったと思います」と答えた。
フェンシングはこれですべての競技が終了。日本は今大会、今回の金、男子エペ個人の金、同エペ団体の銀、女子フルーレ団体の銅、同サーブル団体の銅と、メダルを計5個獲得する躍進をみせた。1大会で複数のメダルを取るのは初めてだった。
ゴルフの松山「悔しいけどうれしい」
ゴルフ男子は4日間のトータルスコアで争い、この日が最終ラウンド。東京五輪で4位となり、この大会で初のメダル獲得を期した松山は、3日目を終えた時点で首位と3打差の4位タイにつけていた。
最終組の一つ前の組で回った松山は、2番ホールでバーディーを奪うと、4~6番も連続3ホールでバーディーを獲得。前半を通算15アンダーとして折り返した。
後半に入ると、松山は最初の10番ホールでバーディーを取り、首位に迫る。さらに12番でもバーディーとし、通算17アンダーでホールアウトした。この日ボギーなしの安定したプレーをみせ、この時点で暫定3位だった。
最終組のイギリスのトミー・フリートウッドが通算18アンダーで終えると、同19アンダーで先にホールアウトしていたアメリカのスコッティ・シェフラーの金メダルが決定。フリートウッドの銀、松山の銅も決まった。優勝したシェフラーは、首位と4打差でのスタートからの逆転だった。
松山は表彰式後のインタビューで、「残り3ホール、4ホールまで金メダルのチャンスがあった。金を取ることができなくて悔しいんですけど、銅メダルでもすごくうれしいなと思っています」、「やっぱり隣に金メダルをかけている人がいるんで、うれしい反面、悔しいような気持ちでいます」と話した。
また、「自分の中でこれを持っていることによってすごく変わる部分もあると思うので、よかったなと思います」と述べた。
バスケ女子とバレー女子はともに予選敗退
バスケットボール女子では、東京五輪で銀メダルの日本が予選ラウンド最終第3戦に臨み、ベルギーに58-85で敗れた。
これで日本は3連敗となり、予選ラウンドでの敗退となった。3大会連続の決勝トーナメント進出は果たせなかった。
バレーボール女子の日本はこの日、1次リーグでの敗退が決まった。
1次リーグを1勝2敗の3位で終えた日本は、別のグループでフランスが0-3でアメリカに勝てば準々決勝に進めることになっていたが、アメリカが3-0でフランスに勝った。
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