イギリス各地で先週から、暴力的な抗議が多発している。
一連の騒ぎは、北西部サウスポートで7月29日に、幼い子供の集まるダンス教室が刃物を持った少年に襲われ、3人が死亡し多数が負傷した事件を機に発生している。
当局の調べによると、殺人罪などで起訴された17歳少年はルワンダ出身の両親のもと、英ウェールズ・カーディフで生まれた。しかし事件直後から、犯人について偽情報がオンラインで飛び交い、ムスリム差別や移民排斥と結びつき、事件の起きたサウスポートをはじめとする各地で反移民集団が警察と対峙（たいじ）する事態となった。さらに、反移民集団と、それらに対抗する抗議グループとの対立も悪化している。
警察はほぼ毎晩、騒乱に対処している。その多くは暴力的になり、暴動や略奪に発展している。
4日には、イングランド北部ロザラムと中部タムワースで、難民申請者たちの宿泊施設前で極右集団による暴動が起きた。
この6日間の暴力行為と無秩序を映像で振り返る。
