ワシントンポスト紙コラムニストのジョージ・ウィルが9月27日付け同紙に「ウクライナでプーチンを止めることは第三次世界大戦への流れを止めることになる。ロシア、中国、イラン、北朝鮮が同盟をする中、西側はウクライナでのロシアの侵略が失敗することを確実にしなければならない」との論説を書いている。その論旨、次の通り。
第三次世界大戦についての警告を退けている多くの人々は、2022年2月の前には欧州での国家間戦争は考えられなくなったと自信を持っていた。
しかし、今の戦争はロシアの14年のクリミア併合で始まっている。「無辜のウクライナ人をファシストのゼレンスキー政府から解放するのが目的である」との論理で始まった。
いまウクライナとイスラエルに対する二つの地域戦争が起こっている。中国は南シナ海で戦争の瀬戸際の侵略をしており、イランが武装したフーシ派は紅海の海運を中断させている。
テイラー(新アメリカ安全保障センター(CNAS)シニアフェロ―)とフォンテイン(同)がForeign Affairs誌で論じているように、1940年の3国同盟(日独伊)を中、露、イラン、北朝鮮の協力は反復している。両名は、ウクライナの都市への攻撃には中国の技術、北朝鮮のミサイル、イランの無人機が使われていると指摘している。彼らは、ウクライナへの全面侵攻は「プーチンの反西側十字軍において引き返し不可能なポイントである」としている。
プーチンは西側を再活性化で部分的に変化させた。例えばスウェーデンは「2世紀にわたる非同盟政策を転換し、北大西洋条約機構(NATO)に加盟し、5月にはキーウに偵察機と長距離空対空ミサイルを供与すると発表した。集団的努力は、欧州連合(EU)とNATOの5カ国に隣接しているウクライナが破綻国家になるかロシアの植民地になるかとの掛け金に釣り合っている。