次回の本コラム『ヒットメーカーの舞台裏』(5月下旬公開予定)では、「キングファイル」や「テプラ」でおなじみの文房具メーカー・キングジムが手がけたデジタルメモ「ポメラ」を紹介する。このたび、「ポメラ」の新色発表会が開催されたため、記事に先駆けてその内容を速報する。
デジタルメモ機「ポメラ」の
恐るべきカッコよさ
(上)5/15より発売される新色「ポメラ」
(下)「ポメラ」を開いたところ
(下)「ポメラ」を開いたところ
5月12日、港区の赤坂ガーデンシティで、キングジム・デジタルメモ「ポメラ」の新色発表が開催された。「ポメラ」は書くことだけしかできないミニパソコン(PC)と考えてもらうと分かりやすい。
スイッチを押すと2秒で立ち上がり、単4電池2本で20時間、8000文字の文章を6本保存できる。会議や出張のときなど、いつでもどこでも簡単にメモをとることができる。
「書くだけ」とはいっても、ミニパソコンの劣化版ではない。見た目はスタイリッシュで、なんといってもキーボードの叩き心地の良さ、文庫サイズで軽い本体を手のひらでつかんだときの肌触りの良さは、グッとくる。ノートPCのように重さやバッテリー切れに悩まれることもない。
5~10万円程度で買えるミニパソコンはちょっとしたブームになっている。電車のなかでも喫茶店でも、ノートパソコンを広げて仕事に没頭するビジネスマンを多くみかけるようになった。
ところがこのミニパソコン、起動に時間がかかるのが欠点だ。そもそもちょっとした時間を有効活用しようとしてミニパソコンを買ったのに、Windowsの起動に数分とられるのは納得できないという人は少なくないだろう。
そういうニーズを的確に捉えたこの「ポメラ」、30~50代の男性にとくに売れている。