日本が重点とすべき社会イノベーション領域に世界の頭脳を受け入れ、そのハブになることを数値化して目標にすべきだ。
ロンドンの金融街シティ。写真の建物は機械的なデザインで知られる「ロイズ・オブ・ロンドン」(写真・アフロ)
先行するモデルとなる国はないが、類似の状況として第二次世界大戦後の英国がある程度は参考になるかもしれない。「ウインブルドン方式」ともいわれる、大学など高等教育機関に外国人を多数受け入れるオープンイノベーションや、金融証券等のルール資格制度で英国方式イコール世界標準としてきた歴史がある。
東京大学で社会デザインを行うリーダーを育てる新大学院GSDM(社会構想マネジメントグローバルリーダー養成プログラム)が新年度から始まった。大きな転機になってほしく、私も産学官アフィリエート委員会に参加させてもらうことにした。
社会のあらゆるところで、従来の専門家だけでは行き詰まる事例が増えており、考え方の違いを超えて共有されうるビジョンを構築するマスタープランの設計者が次なる世代のリーダーであることを実感している。
こうした大学院教育の根本的な変化も産業構造のリ・デザインを加速することを期待したい。
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