長期引取契約により、その調達は安定しており、ロシア産LNGは日本にとって貴重な存在だといえる。G7各国と豪州はロシア産原油の購入にあたりプライスキャップ(価格上限規制)を科した。
サハリン2ではLNGに随伴して石油が産出されるが、この石油がサハリン島から搬出できないと原油タンクが一杯となり、LNG生産も止めざるをえない。こうした経緯から、日本政府は米国などとの協議を継続して行い、サハリン2の石油をプライスキャップ「適用除外」の対象としてきた。
トランプ政権発足で
変わった潮目
ロシアの化石燃料輸出に厳しい制裁の矢を放ってきた米国であるが、「米国第一主義」を掲げるトランプ政権の発足により、ロシアとの「エネルギー」を通じた米露関係も潮目が変わりつつある。
※こちらの記事の全文は「終わらなかった戦争 サハリン、日ソ戦争が 戦後の日本に残したこと 戦後80年特別企画・後編」で見ることができます。
