（上）セットメニューはメインが2つ選べるのも嬉しい。（下）それ以外にも丼メニューがあり人気（この日は麻婆豆腐）
筆者と編集者のKさんも試食させてもらった。定食は魚と肉のメニュー3品から2品を選べる。つい、鶏の空揚げとポークソテーというどちらも肉のメニューを選んでしまったが、サラダバーが盛り放題、小鉢もつくのでこれでバランスが取れる。社員の比率でいうと30代の男性が最も多いが、ヘルシーさにこだわったのは、社員の半数近くがデスクワークのエンジニアだからだ。トレイや食器にもこだわったとオーナーの女性たちが教えてくれた。細やかな目線が随所まで行き届いている。
「BASE6」がオープンしてから数カ月。まだオーナーたちの仕事が終わったわけではない。
「今は利用実態の分析をしているところです。提供する食数に問題はないか、オーダーの少ないメニューはどれか。利用回数を増やすためにはどうしたらいいのか、使いづらいところはないか。これまでも、おしぼりはどこに置いたら一番取りやすいかとか、おひとり様優先席をつくろうとか、いろいろと検討を重ねてきました。これからも、より気持ちよく利用してもらうために、考えていきたいと思います」（ショッピングカンパニー 岡田義一さん）
山を登ろうとするとき、自分はなぜ山を登るのかわからなくなることは誰にでもあるはずだ。目標はどこにあるのか、何をしなければならないのか。仲間との連携を確認できる場所であり、迷ったときはいつでも立ち戻れる場所。そんな場所への思いが根底にあるからこそ、この新しい社員食堂にはすでに安心感が備わっているのではないか。ヤフーの社員たちがここから登る山とは、どんな山なのだろう。
■「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る（＝isMedia会員登録）
「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。
