2022年11月26日(土)

Wedge REPORT

2014年7月7日

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 これについて質問したところ、「政策転換による計画変更」、「軽水炉向きの立地であることが分かった」等の答えが返ってきた。真相は定かではないが、高温ガス炉の開発に名乗りをあげることで、原発事業者の認可を得ようと考えたのではないか。「軽水炉建設に必要な土地の確保と手続きは完了した。来年度から工事に取り掛かりたい」。

 SMR(モジュール方式の小型炉)の開発も進んでいる。小型の原子炉は原子力潜水艦などに使われることから軍事と直結しており、アメリカや中国の開発が進んでいる。「アメリカが我々の技術開発を参考にしているなど、我が社が世界でもっとも進んでいる」とSMRの研究開発を担う中国核工業集団公司(中核集団)傘下の中核新能源有限公司の陳華副総経理は説明する。「SMRは今後輸出戦略商品になりうる」(前出の窪田氏。詳細は本誌コラム参照)という見方もあるが、陳氏によれば、カナダや中東諸国などが大変な興味を示しているという。

 冒頭の“上から目線”の言葉を発したエンジニアに限らず、中国で会った原子力関係者はいずれも自信に満ち溢れていたのが印象的であった。

文・Wedge中国原子力取材班 (大江紀洋、伊藤 悟)

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[特集]日本のエネルギー政策を考える

Wedge7月号第2特集「反原発ムードの日本が躍進する中国の原子力に依存する日」では、下記の記事も読むことができます。
・中国・最新鋭原発・建設現場 潜入ルポ(本記事)
・ 輸出にも本腰入れ始めた中国
・福島第一第二原発で働く東電社員の本音
・ 疲弊する日本の原子力エンジニア
・「超安全炉」への投資もやめるのか

◆Wedge2014年7月号より









 
 

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