2026年1月29日(木)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2026年1月29日

「“規模”の訪中、“密度”の訪日」

 李在明訪中の約1週間後の1月13日、奈良で日韓首脳会談が行われ、両首脳は会談後共同記者発表を行った。両首脳は、「シャトル外交」の継続を確認するとともに、経済安全保障分野での協力に向けて、関係部局による議論を進めることで一致した。

 李在明は、慰安婦や徴用工、竹島等の問題は「本格的に取り上げなかった」模様だ。日韓首脳会談は、両国関係を一層進めることに成功した。

 1月14日付朝鮮日報社説「日韓協力関係は不可欠、政治的道具ではない」は、首脳達は中国の脅威に対処するために国内政治より地域の安全保障に優先順位を置くべきだと述べている。1月15日付中央日報は、4日から3泊4日の訪中日程と13 日から1泊2日の訪日日程を比較して、「“規模”の訪中、“密度”の訪日、韓中日を固めた李大統領、陣営間対立の壁も実感」と評している。

 今回、日韓両首脳は共に、李在明の訪中後の日韓関係を成功裡におさめた。李在明も習近平のナラティブに載ることはなかったようだ。なお、1月14日の両首脳の法隆寺訪問は効果的だった。1月13日の会談後に行われたサプライズの両首脳のドラム・セッションも奇抜だった。

首相官邸ホームページより

 習近平は、李在明の訪日をつぶさにフォローしたであろう。今回、習近平が要求した中韓の対日共同対処が成らなかったことに中国は不満だろう。

 韓国は、今後とも中韓あるいは日中韓と日米韓の間で揺らいでいくとみられる。日米両国は、日米韓の協力を強化していくべきだろう。

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